独立税理士の年収が伸びる人の
習慣とは

2026.6.1
独立税理士の年収が伸びる人の習慣とは

独立税理士が伸ばすためには、自身による営業努力が不可欠です。会計事務所や税理士法人に勤務している税理士とは、働き方の自由度が高い一方で、年収の増減は自身の手腕に問われています。
それでは、年収が伸びる人には、どのような習慣があるのか、みていきましょう。

独立税理士が年収に伸び悩むケースとは

税理士の資格の登録には、弁護士や公認会計士の資格を持つ人以外は、会計に関する事務等に従事した期間が通算して2年以上必要です。
このことから、独立税理士の多くは、会計事務所や税理士法人での勤務経験があり、組織の中での昇給を経験してきています。
組織の中での昇給は、内部の他者からの評価の結果であり、勤続年数や勤務態度等の、組織の利益とは直接的に関係のない評価理由で行われることがあります。

一方で、独立税理士には、内部の他者からの評価による昇給が一切ありません。自身の利益のみが、年収の増減に影響するため、この利益の追求が必要不可欠となります。

利益の計算方法について熟知している税理士でありながら、その利益の追求方法のひとつである税理士報酬増加のための営業努力を効果的に行うことができる税理士は多くいません。
それは、税理士事務所や税理士法人の勤務期間は、自身が顧客を獲得すべき義務が無く、営業経験が乏しいことや、税理士資格の取得のために多くの時間を自身と向き合ってきたために、営業に必要な対話スキルが欠けていること等に原因があります。

このような経験やスキル不足により、売上の向上に直結する顧客数の増加や、顧問料の増額が上手くいかず、苦難を強いられている場合があります。

それでは、経験やスキル不足を補っていくために、どのようなことを習慣としていけばよいのでしょうか。

顧客数を増やしている人の習慣

まずは、顧客数を増やしている人の習慣を紹介していきます。

多種多様な集まりに参加する

顧客数が増えるきっかけとして多いのが、友人や知人からの紹介です。その紹介を受けやすくするためには、まずは自身が税理士であることを知ってもらう必要があります。
知ってもらうためには、自身の職業を話す機会が必要です。近所付き合いや、趣味のサークル、子供の保護者の集まり等、仕事とは関係の無い人とも友好的な関係になり、自身の職業について話すまでの仲になることができると、顧客の紹介を受ける可能性が高まります。
顧客の紹介を受けることだけでなく、人と話す機会を多く持つことで、営業経験や対話スキルの不足を補うことができるでしょう。
職業について話す際には、税務知識をひけらかすのではなく、お金に関する困りごとを話しやすい人、という認識を持ってもらうよう、親身になって聞き手になることを意識するとよいでしょう。

古くからの友人や知人への連絡を
年1以上行う

現在の生活で身近にいる人のみならず、多くの人から紹介を受けやすくするためには、人間関係を広く保つことが必要です。
古くからの友人や知人に対して、顧客数を増やしたいタイミングにだけ、「税理士を探している人はいない?」と連絡することは得策ではありません。自身が儲かるための話しかしない人だと受け止められ、疎遠になってしまう可能性があります。
しかし、古くからの友人や知人と、毎日のように連絡を取り合う必要はありません。「あけましておめでとうございます、今年は税理士として仕事をがんばっていきたいです!」のように、年始に挨拶をするだけでも、「何かあればこの人にお願いしようかな」という意識を持ってもらえるため、年に1回以上は連絡をとるとよいでしょう。

ホームページの更新を欠かさない

事務所のホームページを作成している場合、そのホームページは潜在顧客が最初に目にするもので、第一印象を決定付けるものです。
ホームページが長らく更新されていない場合、事務所の存在が不明瞭だ、最新の税務知識に乏しいのではないか、等と感じられてしまい、新規顧客の獲得に繋がりにくくなります。
潜在顧客がホームページを見た際に、稼働していることが分かり、精力的に活動をしている事務所であるという安心感を与えることができるという点で、税務ニュースや会計コラム、ブログ等のページを作成し、日々更新を重ねていくとよいでしょう。

SNSのチェックをする

ホームページと同様に、事務所のSNSアカウントを作成している場合には、同様に更新を欠かさない方が、新規顧客の獲得に繋がります。
事務所のSNSアカウントを作成していない場合であっても、私用のアカウントで税理士の投稿を見ることで集客の知識を得る、社長や個人事業主の投稿を見ることで顧客のニーズが掴める等、トレンドを把握するという点では毎日チェックをするとよいでしょう。

新聞を読む

SNSやインターネットで世の中のニュースを把握するには十分ですが、潜在顧客の年齢層が高い、潜在顧客の地域が都市部ではない場合に、共通の話題として多く挙がるのが、新聞記事の内容です。
税理士として、また社会人として、知っておくべき全国的なニュースの把握は事務所運営に必須ですが、それのみならず、潜在顧客との会話を弾ませて、顧客獲得につなげるためには、事務所の所在する地域の話題について、新聞を読むことで知っておくとよいでしょう。

顧客単価を増やしている人の習慣

顧客数のみならず、既存の顧客の単価を上げることも、年収を上げるためには必要なことです。既存の顧客の単価を上げるためには、現在行っているサービスに対して付加価値を感じさせる必要があります。

他の事務所のホームページを
チェックする

会計事務所や税理士法人のサービスは多種多様であり、記帳をして申告をするだけでは差別化が図れず、既存顧客の単価を上げることは難しいです。
付加価値を感じさせるためには、どのような方法があるのか、というアイデアを見つけるという点で、他の事務所の動向は確認するとよいでしょう。

会計ソフトや申告書ソフト等、
ツール販売会社の広告を読む

付加価値を感じさせるためには、新しいサービスが必要です。これに対して、会計ソフトや申告書ソフト等のツールの販売会社は、様々なサービスが提供できるようなツールを開発して、それをメールマガジン等で広告宣伝をしています。
メールマガジン等は業務の妨げになる、と読まない人が多いですが、そこで紹介される新しいツールを使用して作られるものは、世間の顧客が望んでいるものであることから、他の事務所の動向と同様に、アイデアを見つけるという点で、読むとよいでしょう。

まとめ

このように、年収が伸びる人とは、顧客数や顧客単価の増加のための窓口を広く持つことができる人です。そのような人たちは、顧客数の増加が目的であれば、紹介を受けやすい環境を整えること、顧客単価の増加が目的であれば、付加価値を持たせるためのアイデアを収集することを、日々行っています。
広く紹介を受けやすい環境にいるうちに、自身の得意業種が見つかり、ある業種に特化した希少な税理士になることや、アイデアを収集しているうちに、他には無いサービスを提供することができる質の高い税理士になることがあります。
どれも明日の税理士報酬をいきなり上げることができるような方法ではありませんが、習慣として日々重ねていけば効果が得られるものです。
日々の中で取り入れられるものがありましたら、ぜひご参考になさってください。